機能性ディスペプシア(FD)の鍼灸治療

機能性ディスペプシア(FD)の患者さんに鍼灸治療を行う際には、主に胃腸の働きを整える経穴(つぼ)、および自律神経やストレスのバランスを取る経穴を選びます。症状や体質により選穴は変わりますが、以下が代表的で有効な経穴です。

 胃腸の働きを整える代表的なツボ

ツボ名   場所 主な作用
中脘(ちゅうかん) みぞおちとおへその中間 胃の機能を整える、胃痛・胃もたれ・吐き気
足三里(あしさんり) 膝の外側、膝下約4指分 胃腸虚弱・消化促進・全身の気を補う
梁門(りょうもん) 中脘の左右2寸程度(胃のエリア) 食欲不振、胃の張り、消化不良
胃兪(いゆ) 背中の第12胸椎の両脇、約1.5寸外側 胃の背部兪穴。胃の気を調整する
章門(しょうもん) 脇腹、第11肋骨の先端付近 肝・胆・脾胃の調整。胃の張りやガス

 

 ストレス・自律神経系の調整を目的としたツボ

ツボ名   場所 主な作用
神門(しんもん) 手首の小指側、手関節横しわ上 精神安定、緊張や不安の緩和
内関(ないかん) 手首の内側、手関節横しわの上約2寸 胃のむかつき、吐き気、動悸にも有効
百会(ひゃくえ) 頭のてっぺん 自律神経調整、精神安定、頭のモヤモヤ解消
太衝(たいしょう) 足の甲、親指と人差し指の間 ストレス・イライラ・肝気鬱結の調整

 

 鍼治療での基本的な考え方

  1. 「脾胃虚弱タイプ」(食後に疲れる、軟便気味):
     → 中脘、足三里、脾兪、胃兪 などを中心に補法(補う鍼)を使う。

  2. 「肝気鬱結タイプ」(ストレスで胃が張る、げっぷ・ため息):
     → 太衝、内関、神門などを組み合わせ、気の巡りを良くする。

  3. 「寒邪による不調」(冷え・お腹の冷たさ):
     → 温灸併用、中脘・関元・足三里など。

 鍼の打ち方のポイント

  • 刺激は弱めから中程度が基本。過度な刺激はかえって交感神経を緊張させてしまう可能性があります。

  • 鍼を刺したままリラックスして10〜20分休む置鍼法が効果的。

  • 呼吸と合わせて施術すると、副交感神経が優位になりやすいです。

まとめ:どのツボを使うかは「体質と症状」を見て選ぶ

機能性ディスペプシアの鍼灸治療では、「どのツボを使うか」よりも、「その人の体質・生活背景・精神状態に合ったツボをどう組み合わせるか」がとても大切です。

そのため、当院でも毎回問診をしながら、お一人お一人に合ったオーダーメイドの鍼治療を行っています。

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この記事を書いた人

鍼灸師・あんまマッサージ師。 治療歴20年、訪問リハビリ歴10年以上。歩行リハビリの専門家.数多くの方に「もう一度自分の足で歩ける喜び」を届けてきた確かな技術を誇る鍼灸マッサージ師。 治療家が安心して働ける環境づくりにも力を注いでいる。

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